回線について

HTC Universal/i-mate JASJARにはVodafoneの赤いUSIMカードを入れて、メインの携帯電話として使っています。DoCoMo FOMAUSIMでは電波を掴まないことがあるそうで、これはNTT DoCoMoが使っている携帯電話の基地局の中に、現在の国際標準に適さない古い規格のものが混じっているせいです。

JASJARが国内の携帯電話と最も大きく違っているところは、キャリアフリーであることだといえるでしょう。日本では普通、DoCoMoの携帯電話はDoCoMoの電波回線でなければ使えません。JASJARとしばしば比較されるWILLCOMW-ZERO3もそうで、WILLCOM以外の電話回線で使えないように、拡張性をことごとく潰した上で販売されています。携帯・PHS会社が販売する以上、ライバル他社に利用されたくないのは当然ですが、ユーザの利益は無視されます。日本ほど携帯・PHS会社が完全に主導権を握っている国は珍しいそうで、形態としては国家と癒着した少数企業が利権を独占する発展途上国のようなスタイルです。

JASJARを私が手放せないのは、Bluetoothのついた携帯電話であれば、Vodafoneであろうと、auであろうと、DoCoMoであろうと、WILLCOMであろうと、どんな回線ででもネット接続ができるという自由度の高さゆえです。普段はハギワラシスコムのB-PORTⅡというBluetoothアダプタを使って、DoCoMo PHSの定額サービス@FreeDで安定した64k回線交換方式の回線で、外出先でJASJARをネットに繋げています。

データ通信が月当たり4200円ぽっきりと、国内キャリアのサービス中、もっとも安上がりになります。

WILLCOMPHSも一回線契約しているのですが、これは現在休止にしています。また、京セラのKwinsPDA専用回線も持っていましたが、こちらは知人に譲りました。WILLCOMは定額プランが高いし、Kwinsは安い代わりに使えるPDAが限られています。DoCoMo PHSのいいところは回線交換方式を採用していて安定していること。SkypeやAGEphoneといったVoIP利用ができること、PDAでも、ノートPCでも使えることなどです。

そのDoCoMo PHSも、来年の秋以降、完全にサービスを終了してしまうそうです。実に残念ですが、それまでに、より利用価値の高いデータ通信サービスが始まることを期待しています。