One-Netbook T1が来た!
前回のポストの数時間後には、One-Netbook社のT1が届いていました。当初9月配送とアナウンスされていたものが、クラウドファンディングが始まってみると8月に前倒しになり、実際には7月末に届いたのですから立派なものです。
それなのに、私の方は到着後一ヶ月間も沈黙していたのは、T1がかわいくてかわいくてイチャイチャしてたからです。
[New] OneNetbook T1onexplayerstore.com
私が入手したのは中くらいのグレードのバージョンで…(こんな円安じゃなかったらハイスペック選択してたのに!)
Core i5-1240P (16G + 512GB)
というスペックです。
もっと安いのはPentium 8505 (8G + 256GB) もあり、高い方は、Core i7-1260 (16G + 2TB) というのまで選べます。
IndieGoGoで出資して早期入手したので、オマケの純正キーボードカバー付きで899ドルでした。クレジットカードの引き落とし記録を見ると、122,863円支払っています。
なぜ、この製品を選んだかといいますと、ズバリ、「コスパ」です。第12世代のCore iシリーズを搭載して、競合製品と異なって冷却ファンも内蔵。同等品を他よりも安く作って売れるのは、やはり中華新興企業ならではでしょう。
問題は品質の方です。
ネットで評判を見ますと、はっきりいってズダボロの悪口三昧になっています。不具合だらけだと。ところが、きっと運がよかったのでしょうけど、私が受け取った端末は至極快調に動いてくれています。
ただ、欠点もあります。純正キーボードカバーの、特にタッチパッドの反応がよくないのです。
このせいで、わたくし、またしても「キーボード沼」に嵌まり込むことになってしまいました。世の中には「カメラ沼」、「レンズ沼」、「万年筆沼」、「バイク沼」などというものがございまして、一度ハマったら愛をお金に代えて際限なく注ぎ込むことになる、恐ろしい病気です。不治です!
思えば、JASJAR/HTC Universalをはじめフルキーボード付きスマートフォンを探し求めたのも、「キーボード沼」の行き着く先でございました。
試行錯誤、七転八倒の末、ようやく見つけ出した最適解は2つの外付けキーボード…
①:Lenovo ThinkPad トラックポイント キーボード II - 日本語
②: Brydge SP+ BRY70322 SurfacePro8用タッチパッド付きワイヤレスキーボード
…この2つです!
①のThnikPadは知る人ぞ知る赤ポッチを使ってMacのタッチパッド以上に快適自由自在にカーソルを、画面を操れる一品です。ただし、バックライトがなく、PC本体と合体・固定する手段がない。
②のBrydge社のキーボードは、ThinkPadあたりに比べるとマイナーな製品ですが、MicrosoftのSurfaceシリーズの利用者の、そのごく一部の間では、純正品以上と讃えられる打ちやすいキーと超高性能なタッチパッド、そして明るさを三段階に調節できるバックライトがあり、なによりも、タブレットPC端末本体をヒンジとクランプでがっちり固定して、クラムシェルのノートPCのように使えるという優れものなのです。
もっか、本体と合体させると持ち運びやすい外出時はBrydgeを、家ではThinkPadをT1に繋いで、毎日イチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャしていたわけでございました。
One-Netbook T1が来る
メインPCはMacBook Air 2012で、padebije師から新古で譲っていただいて、もう10年使っています。「A」と「I」と「O」と「K」のキーは擦り切れて、刻印が読めなくなっていますし、バッテリはへたりきって40分しか持たないので、持ち歩きには使えません。ACアダプタは二度買い直しました。OSはとっくにアップデートできなくなっていますし、そもそも、動作が遅くてストレスです。
そこで、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、おニューのメインPCを新調することにしました。
10年前、MicrosoftのWindowsシリーズは低迷期で、つまり、Windows 8という使えないOSをリリースしていたので、私はWindowsに見切りを付けてMacに逃げたわけなんですけど、最新のWindows 11が出てきたので、久しぶりにMicrosoftに戻ってみようかと検討しています。
それで、また手を出してしまったのが、Astro Slide 5Gに続いてIndieGoGoでした。
UMPCで評価されている中国メーカーのOne-Netbook社が、普通サイズの2 in 1 PCとして開発したのがこれです。
見ていただいたら分かる通り、このクラウドファンディング、出資者が100人ちょっとしか集まっていません。事前のネット記事であまりよく書いてもらえなかったことと、もともとUMPCで評価されてきた中国の会社に今さら普通サイズのPCを作ってもらいたいと誰も期待していなかったということなのでしょうか?
しかし、スペックはすばらしいですし、そのスペックに対する価格の安さは、中国のスタートアップならではという感じです。MicrosoftのSurfaceのコピーといわれる製品ですが、Surfaceで似たスペックのものを選ぶと21万円を超えるところ、私は12万円ちょっと支払いました。しかも、SoCでいえば、Surfaceは大1世代、One-Netbook T1は第12世代のCore iシリーズです。
もっとも、スペックというものは、あくまで紙の上に書かれたものであって、実際に手にとって使ってみるまでは、こうしたガジェットの出来というものはわからないものですよね。
ですので、ハラハラ、ドキドキしながら待っているわけです。
kickstarterのUnihertz Titan Slimが9月配送予定だったのが二ヶ月も前倒しになったことに驚いたばかりですが、このOne-Netbook T1も9月配送予定が、すでに香港から発送されたと連絡がありました。明後日頃、届きそうな気配です。来たら、こちらでささやかに報告させていただきます。
Titan Slimのキーボード
Unihertz Titan Slimのキーボードについて、「端っこのキーが打ちにくい」と苦情を申しました。
これについて、自分の運用を見直してみました。そこで気が付いたことがあります。私は、箱に同封されてきたTPUケースを使っていたのですが、ここで下の画像をご覧ください。
さて、TPUケースを使わない、裸の状態の画像がこちらです。
お分かりだろうか。ケースの縁が、キーより僅かに高いのです。ですから、極端な言い方をすると、ケースの谷底にあるキーに指を当ててタイプしていることになります。端っこのキーをタイプするときは、常にケースの縁に指が当たっています。邪魔になっています。
裸運用をする場合は、端っこのキーは遮るものもなく、露出した状態になるので、指に引っかけやすく、タイプしやすくなります。
これはどうしたものか?裸運用してゆくべきか?ケースの下部をカッターで加工するか?それとも、もっとよいケースがどこかで売られているだろうか?
Unihertz Titan Slim
Unihertz Titan Slimが一昨日(7月22日)、出資していたKickstarterから届きました。
振り返って4ヶ月前、Planet ComputersのAstro Slide 5G TransformerをIndigogoで入手してからというもの、これをなんとかメイン端末として使いこなそうと、七転八倒してきましたが、疲れました。あくまで個人の感想ですが、無理です。
誤動作を繰り返すタッチパネル、事実上死んでいる指紋認証、ヘッドフォン繋ぐと雑音ゴリゴリ…。これって、バグだらけでは?
そこへ届いたTitan Slim、正直、大きな期待はしていませんでした。事前に公開されていたメディアの各レビューもそれほど褒めていませんでしたし。スペック的にも、古くて遅いSoC、古いOS、重くて分厚い本体、小さ過ぎるキーボード、ヘッドフォンジャックの欠如、5Gの欠如、FeliCaの欠如と、ネガティヴな条件ばかりが列挙されていました。
ただ、あくまで個人の感想ですけど、私としては、Unihertzという会社によい印象がありました。過去にATOM、Jelly 2と二台、いずれもKickstarterで入手しています。このうち、Jelly 2が特に使いやすくて、二年半経った今も肌身離さず持ち歩いているのです。
そんなこんなで、なんとなく期待していたTitan Slim、実際届いてセットアップしてみた結果、「こりゃええ!」と驚喜乱舞しているところです。
分厚くて重くてスリムじゃないといわれたサイズ感は、実際に持ってみたところ、いい感じに手に収まってくれます。
動作は確かに早くはありませんが、許容範囲だと感じました。同封されていたアダプタを使って有線ヘッドフォンを接続してみたところ、Jelly 2同様、非常にクリアに聴こえます。実はBluetoothヘッドセットのUnibudsもオプションに付けて買っていたのですが、こちらは音質では有線に敵わないものの、十分よく聴こえますし、耳へのフィット感も良好です。3.5mmヘッドフォンジャックがなくても、やってゆけそうな気がします。
最も肝心なキーボードですが、配列がUnihertz独特で、これは慣れるまで多少の時間がかかりそうです。「,/、」と「./。」は逆であるべきなのでは?しかし、一昨日の到着からすでに二日、このキーボードでメッセージや長文を入力してみましたが、Astro Slide 5Gよりも、たぶん、いける!これはいける!
配列でなく、キーそのものの出来は、あくまで個人の感想ですが、プチプチと押し込みの感触が明確で、非常に快適です。端っこのキーが押しにくいという問題はあるものの、押し間違いや、押したつもりが押せてなかった、などのミスは今のところ皆無です。あくまで個人の感想です!
昨日(7月23日)になって、Jiro_aquaさんがUnihertz Titanシリーズ専用の日本語入力アプリ「AquaMozc」をTitan Slimに対応させてくださいました。秒でインストールいたしました。これが、また、もう、えもいわれぬすばらしい出来で、私の中でTitan Slim >>>>>>越えられない壁>>>>>>>Astro Slide 5Gが決定した瞬間となりました。
褒めるところは他にもあります。指紋認証がまともで起動しやすい。電話アプリにイマドキ珍しい通話録音機能があって、仕事にも使える。ストレージが256GBもあって安心。赤外線も付いてて、テレビやエアコンのリモコンにもなる。
思えば、物理QWERTYキーボードを備えたモバイルデバイスを求めて、このブログを開設した頃から彷徨を重ねてきたものです。そもそも、タイトルの「JASJAR…」からして、当時の我が愛機であり最高峰QWERTYスマートフォンだったわけです。
BlackBerryの終焉とともに人類はQWERTY端末という技術を失い、長い黄昏の時代に入ったかと思われましたが、まだ、希望は失われていなかった!Unihertzさま、次もよろしくお願いいたします!!
Planet Computers Astro Slide 5G Transformer(その2)
気が付いたことをつらつら書いてゆこうと思います。
まず初期アプリが少ない
というか、足りない。 電卓アプリもない。レコーダーアプリもない。コンパスアプリもない。
UnihertzにもOPPOにも入ってる通話録音機能もないので、ちょっと困りました。
細かな不具合が?
SIMトレイにMicro SDXCをセットできるので、ストレージを補えるのがメリットだと喜んでいたのですが、起動時にSDカードを見失ってしまうエラーが一度出ました。設定画面からSDを見付け直したはいいが、「このSDは壊れています」という表示が出て、初期化を要求してきました。
再起動したところ、何事もなかったようにSDを認識してくれて事なきを得ましたが、肝を冷やしました。
その他、スクリーン上のナビゲーションキーが反応しないことが何度かありました。
未完成のまま出荷?
前のエントリーで長音記号「ー」を一発で入力できないと申しましたが、なにやらキーマッピングを変更できるアプリが搭載されることになっていたらしいです。ですが、影も形もありません。
設定画面を見ますと、本体左側面に搭載されている「スマートボタン」には「Voice Recorder」を割り当てられることになっています。が、そんなアプリはインストールされていない。割り当てて、ボタンを押してもなにも起こらない。
「レコーダーアプリがない」と書きましたが、まだ未実装なのかも知れません。
「完璧なキーボード」以外のボタンは押しにくい
敢えて繰り返し申しますが、ハードQWERTYキーボードのできはすばらしいです。しかし、左側面の音量ボタン、左側面のスマートボタン、右側面の電源/指紋認証ボタンは、クソです。クソです。敢えて二回言いました。
電源/指紋認証ボタンは、その上のSIMトレイの凸凹と触ったときに区別がつきにくい。ですから、指紋も正しい位置で認証させるのが億劫です。ボタンの押し込みも「ぐい!」とやる必要があり、画面のON/OFFにひと手間掛かります。
左側面の音量ボタンについても、どのあたりが音量アップで、どのあたりがダウンなのか、試してみないと分かりません。ですから、意図せず大きな音を出してしまったりして地下鉄内で顰蹙を買いそう。
カメラはしょぼい?
こちら、Astro Slide 5Gのカメラで48MP設定で撮ってみた近所の桜です。
これを、拡大してみたのが下の画像です。
塗り絵状態。あんまり期待してはいけないと分かります。
ですので、写真撮影が必要なときはDxO ONEをUSB接続して使うようにしています。
DxO ONEとはこちら↓。
バッテリーはもつ!
持ちます!今まで使ってたOPPO Find X2 Proが、ガンガン使うと7時間で空になるので、ほとほと困っていたところだっただけに、これは助かります。モバイル・バッテリーを持ち歩かなくてよくなりました。
ただし、充電は遅いです。そりゃ、もう、遅いです。OPPOみたいな超高速充電がないので、仕方がないです。
スペック上は4000mAhの容量だったと思うのですが、もっと計測されていますね。
3.5mmジャックの存在
有線ヘッドセットを接続できることのありがたさはなにものにも換えがたいです。ただし、雑音がひどいです。せっかくFMラジオも搭載されているとはいえ、音楽を聴く気になりません。Unihertz Jelly2の方がここはずっと優秀です。
なんか、悪口いっぱい書きましたけど、この端末はキーボードでバシバシ打てることこそ至高なので、実はあんまり気になりません。
また、思いついたことがあったら、書きますね。では!
Planet Computers Astro Slide 5G Transformer
2年近く待たされた末
一昨年、出資してひたすら待っていた端末が、ようやく届きました。
QWERTYハードキー端末の信奉者としましては、この端末か、Unihertz端末ぐらいしか選択肢がなくなってしまった昨今、じりじりしながら待っておりました。
火曜日に届いて、土曜日現在までに気が付いたことなど、記して行きたいと思います。
まず、前提として、私、Planet Computers社のQWERTY端末シリーズを使ったのはこれが初めてでございます。前作、前々作を手にしておりません。その上で、初めて端末を手に持ったときの感想は、「うわっ、重い」でした。
今まで使っていたメイン端末はOPPO Find X2 Proで、これも自分としては重すぎて、大きすぎるというのが不満でしたが、当然ながらAstro Slideはその1.5倍ほどあります。
過去の他社製QWERTYハードキー端末はJASJARをはじめとして重量級を何台も使い続けて来たはずなのですが、すっかり身体がなまってしまっていたようです。反省。
長印記号問題
過去のQWERTYのどれともキー配列の異なるPlanet Computers社端末の特徴は、長音記号「ー」がワンタッチで入力できないことです。具体的には、「Shift+ね」と二つのキーを叩く必要があります。
これが面倒くさいので、ワンキーで「ー」を入力するTipsがないものかと探してみました。見付けたのはこれです。
ところが、これ、適用してみたところ、私の環境には合わないことが判明いたしました。右シフトキー一発で「ー」が出力されるようになるのですが、それ以外の、記号キーがすべて、ハードキーの刻印と合わないようになるのです。
たとえば、「Shift + 2」ではハードキーでは「”」が出るはずなのですが、実際には「@」が出力されます。これってつまり、US Englishキーボードのキー刻印ですよね?私のは日本語キーボード版です。かな刻印なんて要らないので、英語版にしようと思ったのですが、注文時に間違えた。
Astro Slide 5GのUS英語キーボード版を注文された皆さまには朗報かも知れません。上記「Gemini PDAのキーボードレイアウトを変更するやつ」アプリの導入で、長音記号「ー」が右シフトキー一発で入力できるようになるかも知れません。ぜひ、お試しになって、結果を教えてくださいませ。
入力アプリ問題
さて、そういう、「ー」が一発で入力できないキーボードとは言え、ハードキーの出来映え自体は申し分なく、このキーでどんな日本語入力アプリを使って作文すべきかが次の問題です。
Gboardを使うのが一般的らしいのですが、私には、変換の手順その他が慣れません。そこでATOKを入れました。変換はもちろん賢いです。
ATOKには、「ハードキーボード優先」という設定があります。ハードキーが接続されたときにソフトキーが出ないようにする設定です。一見便利そう。しかし、Astro Slideではこれは致命的になります。と、いうのは、私たちは縦画面でこの端末を使うとき、ハードキーをスライドして隠してしまうからです。
ハードキーは隠されていても、ATOKは「ハードキー接続状態」と認識してしまうので、ソフトキーボードは表示されません。ですから、縦画面で入力する手段がなくなってしまいます。
そこで、せっかくですが、「ハードキーボード優先」のチェックを外して使用するようにしましょう。その場合、横画面にしたとき邪魔なソフトキーが表示されるのですが、ハードキーを実際に叩き始めると消えます。そして、候補を選択してエンターキーを押した瞬間に、またソフトキーが出現します。邪魔だけど、私はとりあえず、表示されるソフトキーのサイズを最小に設定して凌いでいます。
ATOKの日英切り替えは「Alt + Space」です。Astro Slideの「Alt」はSpeceキーの左隣で「Planetマーク」になっています。
他には、「Wnnがいいよ」という噂も耳にしております。
くたびれたので、ここで公開にさせていただきたいと思います。さらに気が付いたこともありますので、「その2」でのちほど。