Motorola Q

これから売り出されるスマートフォンについて、世間ではほとんどMotorola Qは無視されてるみたいな気がします。HTC HermesFujitsu-Siemens T800、DoCoMoVodafoneのWM5搭載機ばかりが注目されているみたいですが、私は実はMotorola Qに最も熱い視線を注いでいます。と、いいますのは、HermesもT800も現時点ではおそらく、Vodafone KK回線でしか国内利用できないだろうと思われますし、DoCoMoVodafoneも自社回線でしか使えないような、ユーザの利益を無視したローカライズを施して来そうに思われるのですが、Motorola Qはほぼ確実に、Vodafone KKの回線だけでなく、DoCoMoFOMA回線でも利用できるだろうからです。
このサイトを観てくださる方の多くがご存知のように、FOMAにはリリース99という一世代古い規格の基地局が混在して使われており、このため海外3G端末の多くが電波を掴まず、利用できないという現状があります。この中で、NokiaMotorolaの現在作られている各端末は世界標準規格のリリース4だけでなく、FOMA独自のリリース99にも対応するようにもともと作られているのです。Nokiaの方は今のところ、プラットフォームとしてSymbianOS、あるいはLinuxを採用していますから、WM5採用の予定はなさそうですが、Motorolaは新端末「Q」において、初めてWindows Mobileを採用します。WM5を採用しても、特に事情がなければ、リリース99対応という方針は堅持していってくれそうです。

もっとも、HermesやT-800なども今後は日本市場にも目を向けて、リリース99対応化させてくる可能性もなきにしもあらず、という予感もしてきます。そうだったらいいのですが。