悩ましきDirect Push!

きょん☆あ大教授がAKU2.0の新機能ダイレクトプッシュメールの運用方法について、非常に分かりやすい解説をUPしてくださっています。→http://www2d.biglobe.ne.jp/~kmlabs/blog/push.html

GPRS常時ONで月当たり12MBの使用、というのをVodafone KKのデータ通信各プランで単純計算してみました。

1)音声通話併用で最も割引率のいい「ハッピーパケットスーパー」の場合

12MB≒6200円

2)データ通信専用の「データバリューパックレギュラー」の場合

12MB≒2580円(無料通信分に含まれる)

3)同じく「データバリューパックミドル」の場合

12MB≒550円(無料通信分に含まれる)

つまり、これが機能させるだけで一切送受信しなくても掛かる料金「プッシュメール使用基本料金」というわけです。
この他に、きょん☆あ師推薦の4smartphone.netの場合、年間47.88USD(月当たり換算凡そ470円)が掛かります。

既存の日本の携帯電話では、それぞれの会社のドメインのメールがプッシュメールの機能を持っています。Vodafone KKでもVodafone MMSというプッシュメールがあるのですが、これは現在のところ、自社端末以外から使えないように規制されています。
仮に、Vodafone/ソフトバンクが心を入れ替えて、外部端末からのMMS利用を可能にした場合、現行のサービス内ではこちらのプッシュメールを使うのに、次のようなプランが考えられます。

1)メール定額プラン
Vodafone Live!基本料金315円+メール定額料金840円=1155円
※受信通知再送信利用の場合、一回あたり3円追加

2)デュアルパケット定額プラン
Vodafone Live!基本料金315円+デュアルパケット定額料金1050〜4095円=〜4410円
※受信通知再送信利用の場合、一回あたり3円追加

結局、Dual SIM化するとなると、2つの回線は同時待ち受けができないわけですから、私の場合、音声通話のSIMで普段待ち受けする以上、時々SIMを切り替えてメールチェックする、という使い方になります。そしてそれは、これまでのJASJARでのメールクライアントの使い方と変わらないわけで、事実上Direct Pushの意義を生かせない、ということです。
そうすると、ひとつの音声用SIMで待ち受けしたまま、MMSやVodafone Live!を〜4410円の定額料金で賄い、GPRS部分をDoCoMo PHS @FreeDの月当たり4200円で賄う現行の利用方法が、併せても8610円で、料金的にもデータバリューパックミドル基本料金程度と、私にとっては最もメリットが大きくなりそうです。

HTC Universal以外にメインの音声通話用端末をお使いの方、HTC Universalをデータ通信専用にご利用の方にとっては、Direct Pushは吉報だと思います。

赴任するかもしれない旧ソ連某国の携帯キャリアであれば、GPRS料金はVodafone KKでいうデータバリューパックミドル程度の単価で、基本料金も契約期間縛りもなしです。もし、向こうに赴任することになったら、まあその場合は優秀なSMSがあるわけですが、日本の友人たちとのやり取りのためにもDirect Pushを使うことになりそうで、今から楽しみにしています。
Dual SIMといい、Direct Pushといい、私にとっては現在より将来に有望なサービスになりそう。

29日14:50追記

もうひとつのソリューションとしては、TT-Bearさんが→http://ameblo.jp/tt-bear/entry-10008832483.html で報告してくださっているように、WILLCOMのAH-S101Sを使うという手段です。通信速度こそ32Kbpsになってしまいますが、メール送受信に速度はそれほど重要じゃないでしょう。月6090円の「つなぎ放題プラン」が選べますから、常時接続待ち受けでDirect Pushを利用するには最適です。
これなら、普段はSDスロットにAH-S101Sを挿しておいてメール待ち受けに使い、音楽や動画再生などを利用したいときだけSDメモリカードに差し替えるといった運用方法が選べます。
残念ながら私はAH-S101Sを持っていないので、今のところ使えず orz

30日03:44追記

Vodafone KKは自社端末702NK2向けに、Vodafone Office Mailというサービスを提供しています。これはつまり、Vodafone Live!(VF JP WAP)の回線で使えるPush Mailサービスです。これもまた、VF JP MMS同様、自社端末以外からは使えないよう、規制されていますし、今のところ専用ソフトが702NK2以外に対応していません。
将来的にもしこれが、自社外端末にも門戸を開かれるとしたら、デュアルパケット定額プランが適用されるだけに、金額的に安く、Direct Pushを実現できることになります。Vodafone Office Mailの利用料は月525円ですから、Vodafone Live!基本料315円+デュアルパケット定額料4095円+Vodafone Office Mail月額料525円=4935円/月という料金で外部メールをPush配信で使い放題にできるわけです。