ナローバンドで無敵のVoIPを

じぃハカセ帰国早々研究報告を発表しているが、Skype2.5BetaでWillcomのx2 パケット方式ベストエフォート回線で音声通話に成功した。SkypeはこれまでWillcomパケット通信の処理には適正化されておらず、実用的な通話は不可とされてきた。x2 64Kbpsどころか、x4 128Kbpsでもx8 256Kbpsでも無理とされてきたのだ。

Version2.5Betaになって、ナローバンドのパケット処理に改良が加えられたのかもしれない。しかし、mixiに参加している人は見ていただきたいが、京ぽん1+HP iPAQ hx4700 x Willcomパケット方式x1 32kbpsベストエフォートで通話に成功したという報告例も過去にはある。

じぃハカセの説明によると、日本でもVoIPの研究・開発は進んでいるが、日本ではナローバンド環境でVoIPを使おうという研究はどこの企業も関心を持っていないようだ。あくまで、ブロードバンドを普及した上で、そのインフラの上で使おうというのだ。将来は私もぜひそうしたいが、そのインフラが整備される以前の現在、VoIPを実用的に使おうと思ったら、たまに街中にあるHotSpotでだけ使えるというのは、公衆電話よりも現実的でない。世界中どこにもある普通の携帯・PHSの電話回線でVoIPが使えてこそ、使いものになるんじゃないかなあ。つまり、いつでも、どこでも、誰とでも、しかも、よしんばタダで!

海外のVoIP関係製品、つまりSkypeVoipBuster、X-Liteなどのサービスは、ナローバンド環境下での動作にアドバンテージを求めようとしている。みんなブロードバンドでどんなCodecを使っているかはオープンにしても、たとえばSkypeはナローバンド用Codecに何を使っているか、秘密を守り続けている。どうやら独自開発の超高性能Codecが使われているらしい。
ブロードバンドでクリアな通話ができるのは、IPフォンではもはや当たり前のことだ。環境が貧弱でも高い品質で通話ができるかどうか、という部分で、各社はしのぎを削っている。またまた日本メーカーは取り残されて行きはしないかなあ?

とりあえず、現在頼り切っているDoCoMo PHS回線交換64Kbpsが来秋停波したあとの後継には、京ぽん2のx2でなんとかなりそうだ。ホッ…