やっぱNokiaはすごい。HTCよりも…


久しぶりに、hTc Z改なんちゃってOrangeエルメシュタインのようすを見にいったところ、SIMすら入れてもらえず、なんちゃってiPodと化していました。orz でも、仕方がないのかも知れません。エルメシュタイン・ボスはすっかり、「Nokia可愛いよ可愛いよNokia」状態だったから。

同じQVGA液晶で、画面の大きさはhTc Zの方が大きいにもかかわらず、実際には705NKの方がクリアに見えます。「hTc Z + NetFront3.3 + ぐるっぽ」より、「705NK + Opera mini」の方が、あるいは「705NK + 定額ブラウザ + ぐるっぽ」の方が、「ブラウジングするぞ〜」という気にさせるのは皮肉です。

そして、問題は電話としての基礎性能の部分です。705NKは3,4日は余裕でバッテリが持ちますし、評判の悪い名古屋市営地下鉄の駅と駅の間でもアンテナがまだ立っています。SoftBankの貧弱なエリアでもNokiaの抜群のアンテナ性能でカバーしてしまう感じ。

私の(愛しい愛しい)JASJARでは、通話中にブラウジングしようとしても繋がりません。ブラウジング中に通話着信はできますけど。705NKでは、通話をスピーカーフォンに切り替えて、ブラウジングしたり、メールを送受信したりが、ストレスもなくできました。

テンキーでの日本語作成に難がある私のようなトロい人種や、長文作成が必要だったり、携帯を業務使用する必要があったり、PDAが必要だけど携帯と二台持ちたくないという人にとっては、HTCのスマートフォンは生かせますが、多くの多数派の携帯ユーザにとっては、HTCでは逆に用を足せない場面があるのかも。HTCは、電話としての機能強化に取り組んで欲しいです。

そういえば、香港などの同志、スマートフォンユーザのみなさんは普段からHTCのスマートフォンを電話として使っていらっしゃいますが、日本のエキスパートユーザやマニア・おたくのみなさんは、Windows Mobileスマートフォンをいじったり収集したりしつつ、普段はauDoCoMoのケータイで通話している人が多いような気がします。日本では結局、スマートフォンはおもちゃなんですね。そりゃ、SIM Lockやインセンティヴ制度の日本経済と技術発展に与える問題点なんていってもとんちんかんなわけです。

逆にいうと、HTCは国内のエキスパート・ユーザに電話として普段から使ってもらえる程度のものを作れないと、日本でやってゆくのは難しいかも。でないと、一般人はますます使うわけがないし、おたくのおもちゃで終わるだけ。