携帯宛に14円/分未満(税込)で電話をかける方法

携帯から携帯に電話をかける場合、auで15.75円/分(税込)、DoCoMoで14.7円/分(税込)あたりが単価当たりの最安値ではないかと思います。もちろん、このためには15,000円オーバーの基本料金を払う必要があります。
固定から携帯にかけるときは、例えばIP電話のOCNドットフォンで16.8円/分(税込)といった水準で、どうしても14円の壁を超えられなかったと思います。(ちなみにSkypeは17.5円)

さて、この場で何度か紹介したことがあるWebCallDirectというSIP方式のウェブベースVoIPサービスを応用することで、固定宛0円、携帯宛9ユーロセント(≒13.9円)で電話をかけることができます。

まず、WebCallDirectのウェブサイトへ行って、アカウントを取得します。通話料のクレジットも。
http://www.webcalldirect.com/
次に、X-Liteなり、AGEphoneなり、SIP方式のVoIPクライアントソフトや、SIP方式に対応しているIP電話機を用意して、以下の情報を設定します。

SIP port : 5060
Registrar : sip.webcalldirect.com
Proxy server : sip.webcalldirect.com
Outbound proxy server : leave empty
Account name : your WebCallDirect username
Password : your WebCallDirect password
Display name/number : your WebCallDirect username or voipnumber
Stunserver (option) : stun.webcalldirect.com

本来、コールバック方式で利用することになっているWebCallDirectを、コールバックなしで使ってしまおうというのが、この裏ワザの意義です。本来、自分宛と相手宛の2回線分の通話料がかかる前提のところ、一回線分で済んでしまうため、ただでさえ安いWebCallDirectがいよいよ安く、半額で使えてしまいます。
日本国内の090番号に発信する場合、「008190…」とダイヤルします。まっとうに、コールバック方式で利用するときは発信者番号の通知もできるのですが、この場合はズルなので通知は出来ません。私の環境では、少々の遅延があるものの、実用レベルと感じました。

特筆すべきは、このサービスは国内からだけでなく、世界中のどこからでも、インターネット環境がありさえすれば、この通話料で通話できてしまうということです。また、AGEphoneなどのWindows Mobile対応ソフトを使う場合は、W-ZERO3X01HTといった携帯端末からも同じ料金で利用できます。