ネット環境の悪いところからVoIPを利用

ナイジェリアで利用しているMTNのGPRSは下り最大30Kbps程度。上りは15Kbps程度でしょうか?それも、よほど調子のいいときだけです。これですと、こちらの回線からSkypeを使っても、向こうの声は聞こえるが、こちらの声は届かない、いわゆる「片側通話」になってしまいます。
そこで、ナイジェリアから日本などへの通話を安く上げるために、VoIPを利用するには工夫が必要になります。Nokia端末からかける場合はfringを使えばOKです。この驚くべきアプリなら、ナイジェリアの貧弱な回線でも十分クリアに通話できてしまいます。
しかし、fringが使えない、使えても品質が悪い、Windows Mobileなどの端末からかける場合は?私はWebCallDirectの「Phone to Phone」機能を利用しています。
WebCallDirectの日本固定電話宛の料金は0〜1ユーロセント/分。ナイジェリア携帯宛は12ユーロセント/分ですから、合わせても12〜13ユーロセント(19〜21円)で通話できることになります。Skypeが確か17.5円/分ですから、それより少し高いですが、日本国内で携帯で喋るより安いかも。

通話品質を比べてみましたが、Nokia x fringがときどき6秒程度の遅延があるのに対して、WebCallDirectの方はほとんど遅延なしです。これは、fringの方は携帯からFringサーバまでの通信は携帯側GPRSの環境に依存するのに対して、WebCallDirectでは一切、ユーザ側のネット環境を使わず、WebCallDirectサーバ側の環境にコントロールされているせいだと思います。というわけで、WebCallDirectは使えます!