日本は再び、世界で一番遅れた国へ

きょん☆あ師のところで知りました。韓国では来年3月にはSIM Lockが全面廃止になるそうです。
http://d.hatena.ne.jp/kyunga/20070803/1186116961
日本では「2010年目処に見直し」なんて、よく分からんことをまだいってるわけですが、またしてもこれで韓国に水をかけられてしまうことになります。モトローラを抜いて世界第二位に躍り出たSamsungの母国韓国は、携帯メーカーだけでなく、あらゆる産業で世界のトップ集団に食い込んでいます。
明治維新以降、日本の急速な社会発展と経済成長の大きな要因に、「農地改革の成功」があるそうです。大地主と小作人の絶対的に固定化された力関係を流動化させるこの改革によって、社会・経済発展が可能になったというのですが、多くの発展途上国が未だもってこれに躓いており、発展のボトルネックとなっています。
しかし、現代、今度は農地ではなく、社会インフラの改革において、日本は完全に失敗し、これが発展を大きく阻害しています。
公共交通網、テレビ・ラジオなどの放送、電話などの通信といった社会インフラは、初めは国家が大きく関与して普及を進める必要がありますが、ある程度普及した後は民間に還元して、市場経済の枠の中でさらなる発展を促すというのが、現代の資本主義社会での定石となっています。
ところが日本では、JR、NHK、そしてDoCoMoをはじめとする携帯キャリアについては、市場経済の枠組みから完全に外れ、国家と癒着した独占企業(あるいは名目上非営利団体)として支配的経営を続けています。このため、新幹線の技術は世界に輸出できないし、NHKは英国BBCにも中東のアルジャジーラにも、足下にも及ばぬしょぼさで、国民の教養や知識水準を押し下げています。そして、携帯キャリアは日本に再び、開国以前よりも深刻な情報鎖国を施いた上、世界でもっとも優秀なはずの国内エレクトロニクス・メーカーの国際市場競争力を壊滅状態に追い込んでしまいました。前首相小泉の「改革」は、かけ声だけは大きいが、これらの「過去の改革の失敗」については有効な手を打つことができていません。
この、携帯キャリアによる一元支配の最大の武器として使われているのがSIM Lockです。SIM Lockを解除することは本来、オタクの趣味とはなんの関係もないはずで、自分で自分たちを鎖国してしまう国内オタクの皆さんは、この問題ではまともな評価能力がないので、除外して考えるべきでしょう。わずかに、オタクはオタクでも大局的な視野を持てる暗黒勢力だけが、この問題に公平な視点を持てるだけという現状です。噂によると暗黒勢力(と、いうより暗黒卿個人)は日本のキャリアからものすご〜い脅威とみなされて。恐れられているらしいですが、彼らの独占支配を根本から覆す愛国活動を堂々と続けるわけですから、無理もないことでしょう。というか、さっさと潰れろ売国DoCoMo