SG-2520が来る!

今滞在している民家は、エド州ベニン市にあると説明したかと思いますが、実はここはベニンから車で一時間も離れたエンヤという別の地区で、形式上ベニンの一部になっているだけの、なんにもないところです。たぶん、ベニンでも市内なら、ここほど環境は悪くないのでしょう。
昨日は数時間かけて、そのベニンへ遠出して、ネットカフェを片っ端から周り、とうとう、一ヶ所だけ個人PC持ち込み可のところを見つけました。
そして今日は車の修理が終わり次第ここへ駆けつけ、タイムリミットの2時間粘りましたが、Yahoo! Newsのトップページすら表示されませんでした。回線品質が低すぎるようです。結局、15日以来、一切世間の情報にアクセスできていません。世の中でなにが起きているのか、見当もつきません。当然、必要な調べものもできませんでした。
なんだか、ガックリきてしまい、体調まで悪くなってきました。再び、一時間かけてジャングルの民家へ戻り、寝台に腰掛けてぼんやりしていると、東京へ帰ったナイジェリア人役員O氏から国際電話がかかってきました。
「Thuraya買ったよ」
O氏が米国の会社に発注したのはThuraya SG-2520です。Windows CE4.2搭載のSamsung製衛星スマートフォンです。これを、携帯も固定も、一切の電話回線のないナイジェリア僻地の鉱石採掘現場に導入し、外部との連絡手段とします。会社のこれまでの姿勢からすると、スマートフォンのSG-2520までは望めないだろうと考え、単機能のSO-2510で上出来だろうと思っていたのですが、役員O氏、なんと賢明な判断か!石器時代体制の仕事にかなり嫌気が差して、毎日バイト辞めて帰ることばかり考えていましたが、俄然働く意欲が湧いてきました(←バカ)。テンキーなのでAtok使用は難しいみたいですが、なんとか日本語入力できるようにならないか検討してみます。HIDプロファイルがないのでBT Keyboardも不可っぽい。
Windows CEだとどんなアプリが使えるんだろうとか、JAVA対応だそうなのでOpera miniが使えるなあ、とか。nPOPはどうだったかなあ、とか。今から妄想ばかりしています。
現場では私ではなくて若いスタッフBくんがThurayaを使うので、しっかりレクチュアして、彼をナイジェリア一のモバイラとして鍛え上げるつもりです。もう、日本へ帰らなくていいかも。
はっ!私もいつの間にか、ヲタに陥っているかな?違うよね。これは大事なお仕事だからね。