イー・モバイルがDoCoMoローミングで全国サービスへ、の記事

各社書いてることがバラバラで、なんともいいようがありません。
Impress Watchは…

音声サービス開始時は約16都道府県がローミングエリアとなる見込み
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071217-00000060-imp-sci

これに対して読売新聞は…

NTTドコモと相互接続するのは東京、大阪、名古屋の3大都市圏を除く31県となる見込みだ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071217i411.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071217-00000411-yom-bus_all

たぶん、というか間違いなく、天下の大読売が間違っていると思うんですが、「相互接続」と「ローミング」は別物だし、東京、大阪、名古屋では相互接続すらできないのかという話になるし。
でも、産経新聞も…

東名阪を除く31都県(予定)での音声サービス展開が可能となり、
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071217/biz0712172041013-n1.htm

と、書いています。これも、東名阪では音声サービスが不可能なの?と、誤解させそうな酷い記事です。
重要なのは、音声通話云々ではなくて、データ通信もDoCoMo網でローミングできることになった、という部分だと思います。なせなら、音声通話については既報だし、当初の情報ではデータ通信はローミングさせてもらえないという話でしたから。音声通話ができても、メール一つ送れない、海外ローミング中の日本携帯みたいな携帯にイマドキどれほどの意味があるのか、と。
朝日、読売、産経とも記者がひどく無能らしく、この点に一文字も触れていません。

イー・モバイル、音声通話参入 ドコモから回線借用
http://www.asahi.com/business/update/1216/TKY200712160154.html

今回、だいたい分かったのは次のようなことかと思います。
1)DoCoMoローミング下の音声通話は従量制(定額制を目指していたが失敗)
2)自網下音声通話の課金制度は未定(以前、定額制を名言していた)
3)DoCoMoローミング下でデータ通信可能(以前は音声通話のみとされていた)
4)エリアは自網エリアとローミングエリアに分けられ、併存しない。「Emobileに加えて、DoCoMo基地局も使えるから、エリア最強」とはならない。
自網で定額制のデータ通信を提供しているEMobileですが、音声通話も定額化できそうにないのに、DoCoMoローミング下でデータ通信を定額にするのは難しいでしょうね。それでも、i-modeやWAPでなく、規制のないHSDPA通信がある程度安価に利用できるなら、意義はあるかも。せめてSIM Lockと専用端末しか使えない鎖国・囲い込み方針を改めてくれればねえ。