検証!X01HT

恥ずかしながらビンボにつき、私はX01HTが買えません!(>_<) hTc Zを買ったので予算が尽きてしまいました。しかも、Zはすでに嫁に行き、嫁ぎ先の名古屋の地で壮絶な客死を遂げました。(>_<)
そんな、X01HTを弄りたくても弄れない私のために、暗黒同志C師が慈悲を垂れてくださいました!東京北部方面のアジトにて、数時間のうちに数回にわたるハードリセットを繰り返しながら、X01HTの検証を行わせていただきました。

本体の自動インストールファイル

まず、X01HTの初回起動時やハードリセット後に、Extended ROMからローカライズ・カスタマイズのcabファイルがインストールされることは、すでに多くのユーザに知られていますが、実はこの時、本体内部のファイルもインストールされています。しかし、SoftBankは性格が悪いので、このときインストールされているファイル名が見えなくなっています。他のキャリアのHermesシリーズではちゃんとファイル名が表示されるのに!そこで、今回、この内容を確認しました。
現在、未攻略になっている、open.softbank.ne.jp回線でモデム化できないとか、SSLサイトに入れないとか、入れないと思ったら、リセット後入れたとか、そういった意味不明の挙動のうちいくつかは、この辺りを解析してゆくことで、解明されるのかも知れません。

以下は、Windowsフォルダ内に仕込まれているPreConfig.txtの内容です。

<本体ROMからSetUp時にインストールされるファイル>

LOCK:Enabled
EXEC:\Windows\SetAcousticParam.exe
EXEC:\Windows\SetHSDPA.exe /Enable
CAB: \Windows\MP_DRMfilesave_JPN_060329.CAB
CAB: \Windows\MP_IMGSave_JPN_060329.CAB
CAB: \Windows\MP_Ringtone_Hermes_JPN_060328.CAB
XML: \Windows\PP_Generic_Conn_Settings.xml
XML: \Windows\PP_Other_Conn_Settings.xml
XML: \Windows\PP_Generic_UI.xml
XML: \Windows\PP_OtherUXC.xml
Hide:Enabled
EXEC:\Extended_ROM\autorun.exe
LOCK:Disabled
RST: Reset

「LOCK」なるものを有効化し、ファイルをインストールしてしまったあと、「Hide」なるものを有効化、Extended ROM内のファイル自動インストールを開始したあと、「LOCK」を再度無効化、そして再起動する、という一連の動作のようです。

「LOCK」の有効化というのは本体ROMを自由に弄れる状態にすることなのか?そう思って、本体ファイルの自動インストールの途中で、リセットをかけてみました。そうすると、最後の「LOCK:Disabled」が実行されず、本体ROMがアクセス可能になるのではないかと推測したからです。しかし、中途リセット後も本体ROMの属性はそのままのようでした。がっくし。

MUIファイル

Windowsフォルダ内には多数のMUIファイルが入っています。これらはデバイスの日本語化を司っているはず。でも、Lockされていて、PC上で内容を見ることはできませんでした。ケチ!

ヌルズが違う!

Windows Mobile 5.0日本語版SDKなどに入っているwince.nlsのサイズは1.46MBでした。しかし、X01HTWindowsフォルダに入っているwince.nlsは380KBしかありません。つまり、4分の1程度のサイズしかありません。これ、他の英語端末の日本語化に暗黒流用したりすると、1MB以上のメモリの節約になりますね。(いうまでもありませんが、自己責任ですんで、お勧めしてるわけではありません)ヌルズ・ファイルが違うと、デバイスにどんな違いが出てくるのでしょう?hTc Zのヌルズはどうだったんでしょう?死んじゃったので、確認しようがありません。(>_<)
●2006年10月20日6時24分追記:shugohさまの報告によりますと、hTc Zwince.nlsも380KBでした。まさかと思い、愛国機EX600のヌルズを確認したところ、これも380KB。どうやら、私が遅れ過ぎだったみたいです。ごみんなしゃい。
●2006年10月20日10時52分追記:かわさんの指摘でようやく気付きましたが、1.46MBは暗黒大尊師の全東アジア言語版ヌルズでした。つまり、私が今まで大尊師謹製ヌルズしか使ったことがなかっただけです。ごみんなさい。ごみんなさい。

UpDate全面不能

昨日リリースされたばかりのi-mate新ROMに焼き替えようと試みるも、「error 294 INVALID VENDER ID」と表示されて失敗。i-mate新ROMはBootLoader Versionが1.06なのでできないのではないかと考え、BootLoader Version1.04のDopodの最新ROMを試みました。これもエラー。続いて、hTc Z 謎ROMも同様のエラー。
つまり、X01HT自体のBootLoader Versionが1.06だということで、他キャリア版への焼き換えができないらしいです。つまり、Lockされている。SIMもLock、Extended ROMもLock、そして、CE ROMも全面的にLockされて、ユーザはなんにも弄れなくなっているということらしい。英imei-check.co.ukはこれを攻略できるのでしょうか?

Treo750VのMMSスタックは動かず

昨日、Kzou師が紹介されていたTreo750VのMMSスタックの暗黒ハックアプリ(↓)をX01HTにインストールしてみました。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=280256
アルクソフトのMMSスタックよりもサイズが小さいし、軽快に動かないかな、と思ったのです。が、結果は×。標準のInboxと干渉するらしく、送信、受信とも操作しようとする度にフリーズする上、サーバに繋ぎに行こうとしてくれませんでした。悪巧み、失敗!

電話回線でのSkype音声通話は問題なし!

W-CDMA/HSDPA回線でのSkype音声通話ができないのではないか、という報告が複数あり、追試してみたのですが、全く問題なく、クリアに通話できてしまいました。場所は東京23区内北部の市街地内、X01HT上のSkype for Mobile 2.1から無線LANでネットに接続中のWindows XP PCのSkype 2.5へのP2P接続です。0.5程度の遅延がありましたが、音質はよく、遅延は全くなし。実用上問題ないレベルと感じました。
通話できないケースがどのような場合に生じるのか、引き続き検証してゆきたいです。