モバイラでえがった

今回、日本の新聞記者の皆さんに何人もお会いしました。皆さん、市内の一般のホテルに泊まっていらっしゃって、ホテルを選ぶ基準として、部屋からネットが使えるかどうかを挙げていらっしゃいました。記事の原稿を送らなきゃいけないんですから当然です。
ぼくも立場はおんなじなんですが、一泊1100円で民家に泊めてもらっている私のところにネット環境はありません。しかし、3G/3.5Gの携帯GPRS/UMTSを使えているので、困ってもいません。むしろ、新聞記者の皆さんとお話しているときでさえ、ピコーンと着信音がして、来たメールをその場で確認して返信できているので、むしろ進んだ環境を手にできています。こういうときに、やっぱモバイラでえがった、と思うのであります。新聞記者の皆さんのうち、時事通信パリ支局長氏だけはNokia E61を使っていらっしゃいました。のちに彼の記事を拝読しましたが、さすがと唸らされました。
今回、私以外の日本のフリーランスは来ていません。来たとしても、ネット環境のあるホテルといったら100ドルぐらいはしますから、ビンボーフリー記者には辛い取材になったんじゃないでしょうか。私の知る限り、私の他にモバイル通信をちゃんと使える日本のフリーは安田純平氏ぐらいです。(私より先にすんすん導入)国際報道分野で日本が世界の落ちこぼれと化している理由はこういうところにもありそう。