パキスタンに来ています

ほぼ一年ぶりで、海外出張中です。パキスタンの首都イスラマバードに来ています。パキスタンの外国人にとってのモバイル環境は日に日に悪くなっています。もともと、2Gつまり、GSM/GPRS/EDGEしかないのですが、「テロ対策」だとかで、パキスタン政府の発行する国民認識カード、つまり、IDがなければSIMをアクティベーションできなくなっています。それでも、一昨年は、バザールへ行けばテキトーに売ってくれたりしたものです。
今回は、ゲストハウスに泊まる際に、宿泊料の交渉と共に、「SIMカード、貸してくれるなら、一泊30ドルでOK」などとかまして、宿のオヤジの弟のSIMを借りています。Mobilink社のプリペイドブランド「JAZZ」のSIMです。これは、111のカスタマーサポートに電話して、口頭でGPRSアクティベーションを注文する必要があるのですが、この111が何分待っても繋がりません。しかも、繋がったあと、回線契約者のID番号を照会したり、端末IMEI番号を登録したりするのだそうで、宿のオヤジに協力を頼んでみたものの、ちんぷんかんぷんのようすだったので、諦めてしまいました。現地携帯回線はSMSと通話だけで利用しています。
さて、宿では、オヤジが「インターネット設備完備」と吹いていたくせに、実際にはずいぶん前から壊れたままになっているみたいでした。「話が違うじゃないか。金返せ。出ていく」と、申し立てたところ、隣のラワルピンディから、ISP業者らしい人を呼んでくれました。それで、途上国によくある、「1Km先まで届くWifi」みたいなシステムを部屋に置いてくれました。
今はそれで繋いでいます。ところで、こちらへ持ってきたPCはSONY VAIO Type Pです。これは、あくまでモバイルPCですので、いろんな作業をいっぺんにやろうとすると、絶望的に動作が遅くなります。そこで…
VAIO Type P→Internet Pass Thtough→HTC ChaCha→Wi-Fi hotspot→HTC Desire Z
という、面倒臭い経路で、持ってきたAndroid端末をネットに繋ぎ、作業を分担させています。
HTC Desire ZにはCyanogenmod 7.1RC1を焼いてしまったので、Internet Pass Trough、つまり、PC側からのインターネット共有の機能がありません。しかし、HTC CheCheの方はメモリが絶望的なので、いろんなアプリを入れられません。ですから、ChaChaをルータ化して、Desire Z上で、Google TalkViberSkypeGmailなどのアプリを動かし、VAIO P上ではWORDで書類作ったり原稿書いたり、というふうに作業を分担しています。これで今のところなんとか、仕事になっています。ふう。