HSDPAに期待すべき?

shamil2006-02-14


DoCoMoがこの夏、または秋にも始めるという第3.5世代携帯データ通信技術「HSDPA」について、勉強してみました。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0403/03/news003.html
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0602/01/news041.html
下り最大14Mbpsだが今回は3.6Mbps止まりだとか、それでも実際には理論値よりはるかに遅い速度しか出ないとか、データ通信完全定額化といってもそこまで期待すべきでないとか、そんなことは私にはどうでもいいのです。

HSDPAにはリリース5という基地局が使われ、それはこれまでの基地局の改修によってアップグレードが可能である、という理解で間違いはないのでしょうか?
だとすると、私たちはHSDPAの3.5Gのテクノロジー云々以前に、DoCoMoFOMA網がこれまで改善するといいつつ改善してこなかったリリース99基地局問題を、とうとう解決する気になったと理解してもいいのでしょうか?それとも、上にリンクした記事にあるように、
「HSDPAでは1キャリアにHSDPAパケットと回線交換、R99パケットの混在が可能」であることを利用して、3.5Gになっても国際標準外の基地局を使い続けようというのでしょうか?

リリース99基地局が残っている以上、DoCoMoローミングパートナー契約を結んでいる海外事業者の利用者は、実際には日本国内で通話も通信もできない状態が続いていたのです。3Gとか2Gとかいう以前の問題です。通話できない電話にどんな先進技術が乗っていても意味がないでしょう?

もしも、秋までにFOMA網中のリリース99基地局がリリース5仕様に改修されて、最低限通信・通話ができる状態になるというのなら、私はナンバーポータビリティのタイミングで、メインの携帯番号を、やはり不誠実極まりないVodafoneからDoCoMoに移そうと思います。
この国では携帯事業は寡占状態で、キャリアは契約者を騙し放題、搾り取り放題という状態が続いてきましたが、技術で世界に取り残され、なにも残らなくなってようやく、新規事業者の参加などのカンフル剤とともに、正常化に向かうチャンスでもあります。

※実際のところ、私のJASJARに搭載されているBluetoothのVersionは1.2で、この最高速度は721Kbps止まりです。つまり、HSDPAがいくら速くてもBluetooth Modemを使う限りこれがボトルネックとなりますから、これ以上のスピードは出ません。まあ、この速度はHSDPAの実勢速度程度で、ちょうどいいかも知れません。しかし、HSDPAの副産物としてR99基地局がすべて改修されたりすると、Bluetooth ModemなしでFOMAの新たなUSIMを直接、JASJARに挿せるようになります。HSDPAでないW-CDMA回線ですから384Kbps…定額で使えるとしたら、それでも十分な速さです。速さより、一台で完結できるメリットの方が私には嬉しい気がします。だって、日本以外の場所ではそれは当たり前のことですからね。